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The Unknown Melody | |
物心ついた頃からずっと頭の中で鳴り続けているフレーズがありました。ものすごくワクワクするスリリングなそのフレーズ...
一体誰の何という曲なのか解らないまま幼年時代・少年時代が過ぎていきました。
中学二年生の夏、私のクラスに転校生が来て私の後ろの席に座ることになりました。彼と仲良くなった私は早速家に遊びに行ってみると、その部屋には中学生とは思えない位のたくさんのレコード・コレクションがあるじゃないですか。 |
Yeah Yeah Yeah | |
「おおおー、すげー! ずいぶん持ってんだなあ。何か聴かせてくれよ。」
そう頼むと、彼は立ち上がって壁から壁まであるレコード棚の前に向かい、「最近よくこいつを聴いてるんだ。」 そう言って1枚のレコードを引っ張り出します。 そのアルバムをターンテーブルにのせて針を落とす。... 静かなスクラッチ音のあとに聴こえて来たA面の1曲目! ドラムのフィルインに続いて聴こえて来た声をぶつけあうようなコーラス! 私は叫びました。 「こ、これっ、一体誰だ!」 その "Yeah Yeah Yeah" のシャウトこそ、まさに私がずっと探し求めていたあのスリリングなフレーズでした。そのアルバムには大きな文字で"Oldies" と、そして一曲目のタイトルは "She Loves You"と書いてありました。 |
The Radio | |
私の両親はビートルズとは無縁だったし、家には1枚もビートルズのレコードはありませんでした。物心つく前、3〜4歳の私がどこでこの曲を耳にしていたんでしょうか?
接点があるとすれば、両親はラジオが好きでよくかけていたので、きっとそのラジオを通して耳にしていたんじゃないのかな、と想像しています。 ラジオで出会った音楽は他のどんなメディアを通して出会った音楽よりグッと深く記憶に刻み込まれて、体の奥深くにしみこんでいくような気がします。今私がラジオのDJを仕事にしているのも、この経験が原体験のようなものになっているからなのかもしれません。 |
10 Years After | |
1990年、Johnが亡くなって10年目の12月、周りがJohnの平和活動家としての面ばかりを強調しているような気がして何となく違和感を覚え、よーし、じゃああの4人の音楽に出会った頃に感じたワクワクする気持ち、シャウトする4人の姿を自分なりに表現してみよう、と作ったのがこのペーパーモデルです。
もともとGeorgeのギターはグレッチだったんですが、制作中に間違ってカッターで表面を傷つけてしまい、もう1本同じものを作るのもしゃくなので12弦のリッケンバッカーにしちゃいました。 今でもこの4人は私の部屋で元気に"Yeah Yeah Yeah"とシャウトしています。 |
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